模倣する人の本当の姿

作品紹介
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こんにちは。

日本の伝統芸能である能を鑑賞して、思ったことがありまして、書き綴りたいと思います。

知ったかぶりをする人

前回、「酢豆腐」という落語の演目をご紹介しました。その中に出てくる若旦那は、酸っぱくなった豆腐を食べさせられ、何も知らないとは言えずに「酢豆腐」です。と答えます。

だいたい落語の中に出てくる、「知ったかぶり」の人は、悲惨な結末を迎えます。それを、落語は「落ち」として、人の戒めのように教えてくれます。

知ったかぶりをする人は、常に相手と自分を比べて、どちらが優位に立っているのかを、いつも気にしています。自分が一番であることに優越感を抱き、相手よりも優秀であることを望んでいるようです。

ハンドメイドの作品づくりにおいても、知ったかぶりのように、模倣する人がいます。当たり前のように模倣を繰り返す人の正体は、一体何なのでしょうか?

それをわたしに教えてくれるのが、「能」です。

模倣する人はしまいには自分が知らない内に、恨みや嫉妬の怨霊のようとなり、能の舞事のひとつでもある乱拍子ように、息が詰まるように石段を一段一段と上がっていく様子が見えてきます。

能で代表的な演目「道成寺」は、恨みや執念の結末の姿を描き、その者の本当の正体を表します。

身の毛もよだつ、その人の執念を表現する迫力は、言葉を失います。

被害にあっているハンドメイド作家さまへ

今回のテーマは、結構ハードでしたが、自分に備わっている良心を信じて、自分しか作れない作品を極めることに専念して、励みましょう。きっと素敵な作品が生まれると思いますよ。

誰かの役に立つことを願っています。