紅花と山形生まれの祖父

家族のこと
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こんにちは、ぽふです。

今日はわたしのルーツについて書きたいと思います。

山形生まれの祖父

私の祖父は山形出身です。

祖父は背が高く、骨格はがっしりとした体格で、それでいて穏やかで温かで愛情深い人でした。

人に媚びることを嫌う気骨精神がある人で、わたしと会うと、にんまり笑うお顔が思い出されます。

今思うと、にんまり笑うそのお顔は、嬉しさと喜びをかみしめている笑い方だと思いました。

紅花の産地

山形は紅花の産地として有名で、「花笠音頭」のあの花笠の花は県花でもある紅花をあしらっています。

今も山形の人に会うと、とても優しくて深い思いやりのある県民性といいますか、その県民性が今も続いている紅花染めの伝承につながっていると思います。

控えめなことを「美徳」とする県民性は、昔の日本人的なようで、憧れます。

自分が紅花染めを偶然手にしたのは、そんな祖父とのつながりがあってのことだと思うと、なんだか運命のように思います。

写真は紅花染めの古布の木綿で製作したジャケットです。鮮やかな紅花の色が、美しいと思います。

鮮やかな色を生み出す

紅花染めは寒中が一番よい色がでるといわれています。

各地方で染色の技法は異なるかもしれませんが、紅は光と熱を嫌うといって、染める作業は夜が開ける前に行い、さらに部屋を暖かくしないでおこなうと聞きました。とても過酷で忍耐が必要な作業だと思います。

その厳しい寒さの季節を選んで染める紅花染めは、「色が冴え」「色が引き締まる」という言葉で表現され、その鮮やかな色に強さを感じます。

春から夏の季節には、種まき、収穫、間引き、花摘みを行い、その後は水洗い、紅花寝せ、紅花餅づくりなど染料になるまでのさまざまな工程があることに驚きます。

また、日本の藍染めもそうですが、繊細な紅花染めの色彩を生み出し、発酵させてつくる日本の染めの技術は、目には見えない菌の働きがあってこそだと思います。

身近なものでは、みそや醤油、お酢、日本酒、納豆、甘酒などすべて体に良いもので、その高水準な発酵技術を知っていた昔の人々の生活に魅せられます。

落語の時間

今回は親孝行の息子のお話である「おかめ団子」の演目をご紹介します。

とてもいいお話でしたので、お時間があるときに、お茶と共にご視聴ください。

お読みいただき、ありがとうございました。